リスクマネジメントは、会社の資産を守るため仕組みです

リスク(RISK)の意味について

リスク(RISK)を「危険」と訳すのは不適切です。また、色々な解釈があるので、一概にどの解釈が正しいとは言えないが、「平成15年 リスク管理・内部統制に関する研究会」で定義された下記を紹介します。
・危険:悪い結果の発生可能性」と解釈されますが、リスクマネジメントの世界では、「良い結果と悪い結果の双方の発生可能性を含む“不確実性”と解釈します」。しかし、最近では、より広義的に捉え「企業が生み出す収益(プラス、マイナスの両面)に対して影響を与えると考えられる“事象発生の不確実性”」とし、企業価値の源泉と言う見方で積極的に解釈しています。

・リスクマネジメントとは?(概念)

定義としては、「予想される損失や発生確率を分析し、損失を未然にコントロールする方策を検討・実施すること」となります。
これを実務的な感覚で定義すると、“「リスク」を考えるときに必要なことは、「あなた自身」の過去の経験を如何にしてこれからの行動に役立てるのかと言う事です。つまり、これから起こるかもしれない未来の出来事に対して、過去の経験(自分の経験、世の中(他者)の経験、予想できること等)を踏まえて「理論的に検討し」、「適切な準備を行い」、「来るべき時に備える」こと”と言えます。

・なぜ、今企業にとってリスクマネジメントを勉強した方が良いのか?

完全に予想できない未来の“起こる出来事”や“起こるかもしれない出来事”から会社(ヒト、モノ、カネ、情報)を守り、会社を継続していくためです。
実は、今までもリスクマネジメントができている企業が、過去から現在まで残ってきており、今後も残って行く可能性が高い企業です。ただ、20世紀には、「リスク」、「リスクマネジメント」という単語が日本では一般的でなく、ここ10年から15年位の間に一般的になってきただけの事です。

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